ご挨拶
麻酔科の仕事は手術室や血管治療室で全身麻酔をおこなうことです。患者様に苦痛の少ない手術や治療を受けていただくことが私たちの仕事です。現在の全身麻酔は改良され、目が覚めるのが早くなっています。そのため、手術後ははやく日常生活へ戻っていただけるのですが、手術の痛みが出てしまうこともあり、手術後の痛みを少なくする工夫をしています。
麻酔管理は日本麻酔科学会専門医、認定医などが行い、患者さまにとって安全な麻酔管理を提供することを目標としています。
診療科の紹介
当院の特徴として、消化器病センター外科、婦人科の予定手術の多くが腹腔鏡を用いた手術であること、脳神経・脳卒中センターで未破裂脳動脈瘤、くも膜下出血に対して積極的に血管内治療(塞栓術など)を行っていることが挙げられます。また近年は消化器病センター内科と協力して消化管内視鏡治療を全身麻酔、麻酔科管理による鎮静下で行わせていただくことが増えました。麻酔科は全身麻酔のほか硬膜外麻酔併用全身麻酔、腹壁の神経ブロック、術後の鎮痛薬持続投与等の周術期疼痛管理を行い、痛みの少ない安全な手術が出来るようお手伝いをさせていただいています。
主な対象疾患
- 消化器病センター外科手術
- 消化器病センター内科内視鏡的治療
- 婦人科手術
- 脳神経・脳卒中センター内科血管内治療
- 脳神経・脳卒中センター外科手術
診療実績
消化器外科 | 消化器内科 | 脳神経外科 | 脳神経内科 | 婦人科 | 総数 | |
---|---|---|---|---|---|---|
2020年 | 256 | 39 | 104 | 31 | 261 | 690 |
2019年 | 335 | 36 | 112 | 32 | 260 | 783 |
2018年 | 240 | 32 | 103 | 32 | 70 | 483 (心臓外科1) |
地域の先生方へ
当院の特徴として、予定手術のほとんどが腹腔鏡下手術であること、くも膜下出血(破裂脳動脈瘤)、未破裂脳動脈瘤に対して積極的に血管内治療(塞栓術など)を行っていることが挙げられます。腹腔鏡下手術では低侵襲性がいわれていますが、それよりも視野の良さ、出血の少なさが大きな特徴であり、結果的には低侵襲性につながっていると考えます。また、緊急手術でも積極的に腹腔鏡下手術が行われ、破裂性脳動脈瘤によるくも膜下出血に対しても症例により血管内手術が選択されます。脳神経外科の手術も多く、顕微鏡下手術、開頭、穿頭手術に対応しています。近年は消化器内科と内視鏡下悪性腫瘍粘膜剥離術に対応して、手術室で全身麻酔、麻酔科管理鎮静で治療をしていただいています。残念ながらスタッフが少ないため、ペインクリニックは行っていません。
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