神奈川県初の肥満外科手術実施
2017年4月より肥満外科外来を開設いたしました。2018年12月17日に、当院初の腹腔鏡下スリーブ状胃切除を施行いたしました。これは神奈川県内では初症例となります。
肥満外科は6か月以上の内科治療によっても十分な効果が得られない BMIが35以上の肥満症の患者様であって、糖尿病、高血圧症、 脂質異常症又は閉塞性睡眠時無呼吸症候群のうち1つ以上 を合併している場合に、腹腔鏡下にスリーブ状胃切除を実施することができます。適応は厳密であり、今回の症例も手術までに約6カ月の時間を費やしました。肥満外科は緊急手術とは違い、十分な評価を行ってから手術に向かうものと考えており、そのため、時間もかかり、東横病院の全科、そしてスタッフが関わる手術でもあります。
例えば、生活習慣病センターで糖尿病の教育入院をしていただき、心臓に負担があれば、循環器センターでカテーテルの検査、脳に異常があれば、脳の検査も必要となります。睡眠時無呼吸症候群には健診センターがその対応にあたります。そのほか、栄養士との面談、ソーシャルワーカーと医療費や受けられるサービスについての相談、リハビリ科で運動の相談、そして消化器病センターでの手術前検査と多岐に渡ります。
これからも東横病院一丸となり、丁寧にそして慎重に患者様に対応し、より良い成績が収められるように努力してまいります。何かお困りの方は、かかりつけの先生にご相談いただき、毎週水曜日午後に肥満外科外来を開設しておりますので、来院していただければ幸いです。
聖マリアンナ医科大学東横病院
消化器病センター
佐々木貴浩